神戸製鋼の話を聞いて(雑感)
神戸製鋼がデータ改ざんとかで騒がれていて、ああ、日本のものづくりって大丈夫なのか?なんて、記事も見かける。
社長兼会長はまだ63歳と若いが、この不正が10年に及ぶと考えると、ちょうど役員から社長までの期間と重なるわけだ。
すると、具体的には、この人のすぐ下か、その下あたりの部門長だか、本部長だかが、責任をもってあたっていないといけないわけで、社長の今、情報を初めて知ったということはまるっきり言い訳にも何にもなんない。
ただし、部門が違えば、それもわからないだろうと。逆に、社長と争っていた役員クラスがいて、その部門が失点を恐れて、公表しなかったということはあり得る・
で、雑感。
この社長の年代は、おそらく今の日本のものづくりを支えてきた組織の中で、優秀な社員としてやっていたんだろう。そして、その組織をけん引していたのは、もう一つ上の世代。団塊の世代と呼ばれるあたり。
世代 | 出生年 | 年齢 | 時勢 |
---|---|---|---|
昭和一桁世代 | 1927年-1934年 | 82歳-89歳 | 世界恐慌 |
焼け跡世代 | 1935年-1946年 | 70歳-81歳 | 第二次世界大戦終戦 |
全共闘世代 | 1941年-1949年 | 67歳-75歳 | 全共闘運動、安保闘争 |
団塊の世代 | 1947年-1949年 | 67歳-69歳 | 第一次ベビーブーム |
しらけ世代 | 1950年-1964年 | 52歳-66歳 | 第一次オイルショック |
新人類 | 1961年-1970年 | 46歳-55歳 | 共通一次試験開始、サブカルチャー隆盛 |
バブル世代 | 1965年-1969年 | 47歳-51歳 | ツッパリ文化 |
団塊ジュニア | 1971年-1974年 | 42歳-45歳 | 第二次ベビーブーム |
氷河期世代(失われた世代) | 1970年-1983年 | 33歳-46歳 | バブル崩壊、就職氷河期 |
ポスト団塊ジュニア | 1975年-1984年 | 32歳-41歳 | コギャル文化 |
ゆとり世代(さとり世代) | 1987年-2003年 | 13歳-29歳 | ゆとり教育、インターネット普及 |
脱ゆとり世代 | 2004年以降 | 0歳-12歳 | 脱ゆとり教育、スマートフォン普及 |
日本の世代と2016年時点での年齢
https://gist.github.com/inaz2/8de353e1a79d439fb6c79da17b948fea
どうやら、全共闘世代と団塊の世代あたりが、高度成長を支え、すぐその下で、抜擢されてきたのが、この社長の年代。しらけ世代の上の方。(しらけ世代も幅広くって14年くらいあるので)
ちなみに、安倍晋三も同年代。
なんか、あるんじゃないか、この年代独特のものが。
そして、この年代をフォローする年代。
つまり、彼らをについて実務をやっている優秀な社員(中間管理職)は、さて、どのあたりだろう。
バブル世代だろうか。新人類世代だろうか。
なんとなく、こういった世代で今の日本で起こっていることを見ていくと、日本企業の組織的な課題も見える気がする。