ソリューションは単品ではない
最近思うのは、
一時流行ったITによるソリューションパッケージのように、ERPを入れれば、すべてOKとか、CRMでは、SFA、CTI、って単独の商品だけで勝負することは難しくなってきているということだ。
導入を考える顧客も、いい加減、IT業界の“バズワード”的な略語とベンダによる煽り的なセミナーでのトークを信じなくなってきている。
低成長時代での企業の差別化は、単純なコスト削減だけでは、限度がある。たとえば、コスト競争でお互い疲れきってしまい、業界自体が勢いを失うことにもなってきているからだ。
そうすると、他とは違った文脈(ビジネスモデルやビジネスプロセスといった意味も含むけども)でソリューションを考えないと成立しない。
つまり、同じパッケージを適用するにしても、パッケージの機能比較で、○が多く付くからいい、ってわけではなく、企業のビジネス活動における文脈にマッチしないと、そもそもITを導入してもなんらコストを回収できるわけではないからだ。
ソリューションは、企業のビジネス活動の問題を解決しなくてはいけない。でも、それは一様ではない。それぞれの問題が関連しあっているので、個々に最適なソリューションを適用しても、全体として機能しなければ意味がない。
部分最適であってはいけない。
全体の文脈とバランスから適用することが大事。
しかしなあ、全体最適っって言葉も誤解多いからな。
(次回は、全体最適のこと:前も書いたっけかな?、タグ付け忘れているからな)