miyaniyanのブログ

ここでは日常生活の雑感を。 

俊敏性についての誤解

アジャイルって言葉が出てきて、さて、日本語にはどう訳す?ってことで、とりあえず(僕は英語の弱いのだけど)、俊敏なとかになったらしい。また、ビジネスの世界でも、アジリティを高めるとか、ケーパビリティをどうのこうのとか、ま、あまり直接心に響かない言葉がでている。
さて、それはそれとして、アジャイル開発のもつ、俊敏性を、レガシー技術者(*)たちは、こういう。
「ドキュメントつくらずに、念力でプログラミングするんだよね、要件定義とか設計とかなく、システムテストもないやつ。」たしかに、俊敏だよな。要求は変化しても受け入れるんだよね、そりゃ、大変だけど、それがアジャイル?」

とまあ、本質から遠い話に終始する。しかし、実は、アジャイル開発を推進しようという技術者でも、この俊敏性を誤解している人がおおい。要求は変化する、変化する要求にすばやく対応する、早くつくる、早くテストする、2週間でリリースする、・・・・
アジャイル開発はまあそんな感じで進むんだろうけどね、このアジリティとかアジャイルでいう俊敏なという意味は、実は、もう一つの日本語訳と並べるといい、

機敏。機をみて敏。

要求は変化する、その要求に対応するっていうんじゃなく、要求の変化を読み、どう対応していけばいいかを考えつつ、設計や実装につなげていくって感じ。機を見るためには、それなりに読みが必要。そして、敏。さとく、すばやく、変化する。

そう、変化に対応するのではなくって、変化する。

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実際のアジャイル宣言した人たちってここまで考えてないと思うけどね。
もともとは、システム作るのにそれ以外の比重を高めすぎて、管理指向が強く、プロジェクトにも技術にもそして、作り上げるシステムとしても柔軟性を損なっていくことに危惧した(ここが大事なんだけど)スーパープログラマたちが、もっと作り上げることに集中するようなものってないか、ってところから開始している。

でも、その側から、メソドロジストみたいな人たちが、いろいろやり方を引っさげて登場してきた。
乱立するアジャイル開発。そのような中、アジャイル全般は再びブームになり、アジャイル開発をコンサルするって意味のわからん人たちまで出てきた。それって、海外だと、テクニカルテクノロジ・コンサルタントで、ある技術分野における、プロジェクトへの技術支援の中で、プロセスや開発手法についても含めちゃうってぐらいの範囲。
だから、Ruby and Agile っていうのは、変で、Rubyによる開発のテクニカルテクノロジ支援の中に、Railsの適用や、JRubyの活用、Java連携、Enterpriseシステムとのすみわけ、・・・・・・・・・・・そして、プロセス。しかも、どのような開発環境でどうやると、いいか。テキストエディタでコード書くのもいいけど、まあ、ある程度統制したいなら、このあたりをお薦めするよとか。(本人はあんまり気乗りしなくてもね)

みたいな感じさ。

もっと、明確にしないと。RubyでWF型、別にいいんじゃねーの。そんなの気にしなくても、軽量言語だし、Railsなら、もっと楽できたりするのでちゃんと使えば、普通のプロジェクトでも機動性を発揮するよね、みたいなノリで十分と思うんだけどな。

ま、Rubyistたちにとって、こんなことは興味ないのは当たり前。だって、そんなこと考えるぐらいなら、コードの1行でもかいて、何か作っているほうが楽しい人たちだから、仕方ないでしょ。
だから結局無駄なこと書いていることわかっているんだけどね。
でも、あまりに回りの誤解が激しいのと、経験不足の人が、ああ、Rubyアジャイルなんだ、なんて誤解を始めるのが、ま、気に入らなかっただけさ。

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経験も十分にあるのにこのあたり誤解している人は、ひとまず、無視。