miyaniyanのブログ

ここでは日常生活の雑感を。 

プリンシプルその3 相手の言葉を使うこと

結構、気を使って、ワークショップの間やっているのがこのプリンシプル。
当たり前のようで、結構大事なのだよね。

これはコンサル経験があるとわかるかもしれないんだけど、コンサルはだいたいワークショップに限らず、場をリードするために、新たな切り口やキーワードを与えていくことがある。
(というよりもそれが重要と考えているコンサルも多い、ちょっと近くで聞いてみなよ、切り口とかいっているから・・・)

ま、そうすることで、それまである問題に対して違った見方ができるようにもなり、解決に近づいていくような効果がある。
実際、コンサルティングを受ける顧客もこういった新鮮な入り方を期待しており、整理できてくる感触を得てくる。
しかしながら、最終的にワークショップを終了した段階において、自社事情にあった施策や方向性を見出し、次のステップに向かうためには、いわゆる、「腹落ち感」、「納得感」が重要となる。

この腹落ち感とか納得感だけど、一般論的な視点を絡めて問題を整理してきた結果、最終的にどう解決策として落とし込むか、そこなんだけど、そのときには、自社自身の言葉を使う必要がある。
(要するに、相手の文化に入り込めるかどうかなんだけどね)

そこで、私がワークショップで心がけていることは、最初は、全ての事実がわからないが、イメージしたり、論理的に整理したりする中で、相手(顧客)の言葉で語り始めるようになることである。

ワークショップを進めていく中では、まず、自分が、相手(顧客)の言葉で問題を理解し、相手の課題に入り込んでいくということが重要だからで、できるだけ相手の文化や思考に近づけて、、ま、かっこよくいえば、顧客視点での問題が見えてきて、顧客と一体感を醸成することになる。

本当にすばらしいのは、、そういったプロセスや時間を共有していく中でようやく問題解決に向けての、本当の言葉選びや切り口の設定ができてくる点である。

最初に一般的な切り口を提示するけども、自社課題に転写していく中では、自社の通常の言葉(ビジネス用語というかそういう感じのもの)使いつつ、問題をさらに整理していくと、ようやく本当に自社としてフィットする言葉が生み出される(よく世間で聞く言葉でもいいんです、自社へのフィット感というかなじみ感ってのがあるので)

そして、その瞬間こそ自社の課題にフィットさせた最終的なゴールとなる。