クラウドコンピューティングについて
クラウドは、コンピューティングモデルの変化。
それそのものが何かを生み出すということではなく、
新たなビジネス機会を創出する、
と考えると・・・
たとえば、これまでのコンピューティングモデルでは、どうだったんだろうって思うよね。
http://www.kyoei.co.jp/thinclient/solution/hensen.html
(↑)は、たまたまググって引っかかったシンクライアントのための
サイトだったけど、じゃあ、クラウドコンピューティングは何が儲かるのか。
プラットフォームビジネスなのか、サービス提供ビジネスなのか。何が肝になるのか。
もうひとつ忘れてはいけないのは、エンタープライズの場合、
保全するデータをどういう形でどこに所有するか。
コンピュータを持つとか持たないとかじゃなく、
どういうデータをどこに持つかを考えたときに、
どのコンピューティングモデルを選ぶか、ってことになる。
そうすると、たとえば被災した自治体でいくと、法律上、戸籍データは原本管理の考え方から各自治体にオリジナルを所有しなければいけない。なので自分たちでシステムを作るのなら、そこでは、クラサバモデルで十分耐えられる。
しかし、今回の被災のような事象を考えると、データの保全、バックアップの観点からは、クラウドとの融合が必要。
たとえば、
通常は、クラサバで運用していながら、実は、データはコピーバックアップされ、被災したときには、すぐに同じような画面が使えなくても、戸籍確認の基本的なことや住民記録の確認だけできればいいと考えると、被災時点から、数時間から数日で、データアクセス可能となるような仕組みが準備されていれば、十分か。
地域や企業の独自性を保ちながらも、ある部分では、クラウドによるバックアップ環境を準備するってのが、社会インフラになってきたITの果たす使命じゃないのかね?
ところで、
SaaS型で成功している企業は、世界で1社。
PaaS型で成功している企業は、世界で2社。
だとすると、1社や2社にすべてが集中し依存することの怖さ、
もっと考えるべきだろうと思うけど、いかが?
クラウドは、世界全体(もしくは日本全体、アジア全体)で、構築されるべきで、
金融クラウドとか、製造クラウドとか、各業態や業種を支える一種の保険でもあり、
情報交換プラットフォームでもあり、データ倉庫でもあり、って感じに思えるんだけどね。
今一番欲しいのは、電力クラウドだけど。